こどもは遊びを通じて自分の体を知り、自由に体を動かせるようになっていきます。体を動かすことで筋肉が発達していきます。自分の体の使い方が上手になると、日常生活やスポーツなどを楽しめるようになり、自己肯定感を高めることができます。そこで今回は、体の使い方を上手にするための遊びについて紹介します。楽しい遊びを通じて、自分の体を知り、上手な体の使い方を身につけましょう。
体を上手に使うための要素
体を上手に使うためには目や耳など体の感覚からの情報を頭で処理して効率的に体を動かすことが必要です。運動の基礎となる身体図式(ボディスキーマ)とボディイメージの2つについて簡単に説明します。このような要素があると知っているだけでも遊びの効果が高まります。
身体図式(ボディスキーマ)とは
無意識の中で自分の姿勢や動き調整する過程のことです。例えば階段を昇る時どれくらい足を上げればつまづかないかないで昇れるか、狭い所を通る時どれくらい体を横に傾ければぶつからないで通れるかなどを考えずに直観的にできるということです。身体図式は体を使って経験していくことで更新されていきます。
ボディイメージとは
意識的に持っている自分の体についての知識やイメージです。例えば自分が太っている、足が長いなど目で見た自分の思っているイメージです。ボディイメージは実際の体とは一致しないこともあります。他人が見るとやせているのに自分では太っていると思い込んでしまうこともあります。
遊びの紹介
- トンネルくぐり:テーブルやイスの下、布団を丸めて作ったトンネルをくぐって遊ぶ、公園ではジャングルジムやトンネルの遊具など自分の体の幅や動く範囲を感じるような遊び
- よじ登り:パパやママの体によじ登る、公園ではジャングルジムやボルダリングなどどこに足を置いたらよいか、どれくらい手を伸ばしたよいか体を持ち上げるためにはどれくらい力がいるかを感じられる遊び
- おすもうごっこ:手と手で押し合う、おしりとおしりで押し合うなど力を精一杯出せる遊び
- 風船バレー、風船キャッチボール:動いている風船を目で追う、動いている風船に合わせて手を伸ばす、強く風船を打つ、相手が取りやすいところ打つなど力を調整する遊び
- まねっこゲーム:頭、肩、膝など同じ体の部分を触ってもらう、いろいろなポーズを真似する遊び
- 体探検:頭、肩、膝など言った体の部分を触る、手を挙げる、キックするなど言った動きをする、自分の体のことを見ながら確認できる遊び。鏡の前で自分の体を見ながら行うとわかりやすいです。
まとめ
体の使い方を上手にするための遊びについて紹介しました。こどもが楽しく遊ぶことが大切です。環境を整えてあげて簡単にできるところからはじめましょう。狭いトンネルで「なんか動きにくいなぁ」「こうすればできるんだ!」という気づきの瞬間があります。そこがのびのびポイントです。
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