筋肉を使いこなすための運動学習法 – パフォーマンス向上に向けたポイント

体の話

筋トレを行うことで筋肉が強くなり、日常生活やスポーツなどでパフォーマンスが向上することにつながります。しかし筋肉を太くするだけではパフォーマンスの向上につながらないことがあります。例えばボールを投げる時に腕の筋肉をつける筋トレのみでは狙った場所にボールを投げることが上手にはなりません。

今回は筋肉を太く強くする筋トレではなく、筋肉を使いこなすという意味での筋トレについて紹介します。

体を動かすとは?

体の各部位を使って運動や行動を行います。例えば、歩く、走る、ジャンプする、腕を振る、腰をひねる、重い物を持つなど、様々な動作を行うことが含まれます。

体を動かす際には、筋肉や関節の動きが脳の指令によって調整され、協調的に働いています。正確な動きを実現するためには、筋肉のバランスや関節の可動性を維持し、脳とのコミュニケーションをスムーズにすることが重要です。適切な運動やトレーニングを通じて、筋肉や関節を適切に使い、脳との連携を良好にすることが大切です。

動きを覚えるには?

動きを覚えるためにはいろいろな体の運動の組み合わせを必要とします。それは運動学習によってできるようになります。運動学習とは効果的に体を使えるようにするための学習プロセスです。

  1. できるだろうとやってみて上手くいかなかった部分の動きの誤差を修正する
  2. くり返し行うことで誤差を修正して最適なやり方をみつける
  3. みつけた最適なやり方をもとにして次に同じような運動をする時は事前に予測して運動ができる

例えばボール投げて離れたかごの中に入れる動作で、1回目投げたボールは届かない、2回目は強めに投げると距離はよいがかごの右側に落ちる、3回目は強さと方向を修正して投げるとかごの中に入るというようなことです。

最初は不慣れで難しい動作でも、継続的に練習をすることで、徐々にスキルが向上し、自然な動作ができるようになるのが特徴です。

運動を覚える方法

  • 自分が思うように体を動かすためには、基本動作を繰り返し練習することが必要です。基本的な動作を繰り返し行い、正しいフォームを身につけましょう。反復練習によって、運動の動作を身体の記憶に刻み込み、自然な動きを身につけることができます。
  • ミラーを使ったトレーニングや、動画を撮影して自分の動きを客観的に見ることで、自分が思うように体を動かすための修正をする手がかりとなります。
  • 自分が思うように体を動かすためには、動作をイメージし、意識的にコントロールする必要があります。運動を行う前に、自分の意図や目的を明確にし、イメージトレーニングを行うことで、運動の効果を高めることができます。他者の正しい動きの動画を見ながら動きをまね、自分の動きをイメージするのもよいでしょう。
  • 初心者の場合、最初から難しい運動や高いレベルのトレーニングを行うと、思うように体を動かすことが難しくなるかもしれません。まずは簡単に正しくできる部分からはじめるとよいでしょう。難しい運動の場合は正しい指導のもと行うことが望ましいです。

まとめ

自分が思うように体を動かすためのヒントやポイントを紹介しました。筋肉を太く強くする筋トレを行う上でも正しい動きを覚えることは効率的に鍛えるためには重要となります。筋肉を使いこなすという意識を持つことも覚えておくとよいと思います。

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